EQ絵本講師R・南部さんの「絵本となかよしVol.1」イルカの気持ちになれる絵本!
更新日:2021年9月13日
こんにちは、EQ絵本講師R(絵本幸使)の南部玲子です。
これから、私のおすすめの絵本を紹介していきます。
今回、ご紹介するのは

「イルカの子」 絵と文 姫野ちとせ
主婦の友社
この絵本は、最近私が読み聞かせをしてもらった中でも、気づいたら涙がこぼれ、心が愛でいっぱいになった1冊です。
実はこの絵本は、ある家族がみんなで作った1冊。
ハンデ(彼らは幸運と呼ぶ)を持って生まれてきた娘を授かった感謝を形に!と作られた絵本です。
絵と文を書いたのはお母さん、英文を書いたのはお兄ちゃんなんです。
仲間を大切にして争わないイルカは、人間よりも賢いのかもしれない。

この家族は、この妹ちゃんのことを人間の世界でイルカのように生きようとする子供を授かったと言って「イルカの子」と呼んでいます。
うまく喋れなくて、すぐ飛び出してしまうこともある妹ちゃん。
でも、そんな彼女を大きな海のように広い心で見守るお兄ちゃん。
そして、ピュアな心でみんなに癒しのエネルギーをくれる妹ちゃん。
思いやりの心から
お互いが支え合い
深い愛が生まれ
幸せが生まれるんだろうなあと思います。
以前聞いた、
インディアンの人たちがダウン症の子たちのことを「神の子を授かった」といって、村全体で大切に育てるというお話を思い出しました。
トールペインティングで描かれた優しいお母様の絵と、お兄ちゃん目線で書かれた心が温かくなるメッセージに、きっとあなたもイルカのような気持ちになれることでしょう!
この夏ぜひ読んでみてください。
注:トールペインティング
ヨーロッパからアメリカへ、移民の人々によって持ち込まれた。ヨーロッパの伝統的装飾技法を土台にして、木、ブリキ、ガラス、陶器、布などあらゆる素材に絵を描くこと。
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