書籍「小春のあしあと」著者、長江さん:娘の修学旅行は中止に。 思い出した中国のことわざ
更新日:2021年8月19日
同意書にサインしたけれど
中国のことわざ「留得青山在 不怕没柴焼」を思い出した。
その意味は、「青く茂った山を残しておけば、薪に困る心配はなし」
つまり、命さえ無事であれば、あとはなんとかなる!という言葉だ。
最近、心配していたことがあった。中学生の娘の学校では、9月に修学旅行が計画されていた。
コロナ禍を考えると、親としては“中止”してほしいと考えていた。
娘が、修学旅行の参加同意書を持ってきたときは、親としてかなり葛藤していた。本人の気持ちも尊重したいと思い、聞いてみた。
私:参加したい?
娘:うん!
私:行かせたくないのよね、ママは。
娘:いやだー!
私:そのうち中止になるかもよ。
娘:それならそれでいい、どうしても行きたいわけじゃない。
私:どういうこと?
娘:自分だけ取り残されたくない。
私:そうだよね!よく分かるわ。
娘もジレンマを抱えていたのだった。結局、私は参加同意書にサインした。それでも、私はずっと中止してほしいと願っていたが・・・。

希望を捨てないで、前を向いて
そして、昨日、正式に修学旅行の中止が決まった。学校も苦渋の選択なのだろう。
今は、みんな我慢、我慢、我慢。本当に気持ちの行き場がない。
子どもたちを思うと、私もやるせない気持ちになる。
今年の誕生日プレゼントには、本人の希望どおりライトノベル12巻シリーズを買ってあげた。YouTube三昧よりは、まだ読書三昧のほうがいいと思ったからだ。

そんなとき、思い出したのが冒頭で紹介した「留得青山在 不怕没柴焼」。
「青く茂った山を残しておけば、薪に困る心配はなし」
命さえ無事であれば、あとはなんとかなる!
日本が、世界が、コロナ禍に打ち勝てば、またいつでも、どこへでも旅行ができる。幻となった修学旅行先にでも、娘と一緒に行ける!
希望を捨てないで、前を向いていきたい。家族や、周りの人をいつも以上に大切にして、みんなで乗り越えよう。
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