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男子高校生、ぎんぺい君のコラム「高校生まあじゃん落語」

著書「小春のあしあと」の長江春子さんの知り合いの高校生が、麻雀についてのコラムを書いてくれました。落語風?のコラムです。


中国では麻雀が体育種目になっているそうです。

最近、日本ではシニアによる賭けない麻雀が流行りですね。


麻雀については疎い私ですが、ぎんぺい君のコラム、面白かったです。(いとう)

 

中国国定ルール麻雀

まあじゃん。

 知ってますか。「魔亜醬」じゃない。かといって「まーちゃん」でもない。「まあ!ジャン」というのも違うと思うナ。

 やっぱり「麻雀」ということになる。


 ポンチーカンロンのあれですよ。まあどっぷり浸かっている人と、そうじゃない人との差がこれほどあるものってのも珍しいような気がしますがね。


 ええ昔から、呑む打つ買う、なんてことを申しまして、「打つ」に凝ってる人には大変親しまれている遊びでございますが…ってこんなこと高校生の私が知ったことじゃーない。

 とは言ってもね、私も好きなんですよ麻雀。暇な授業中についやっちゃう。

 

今コロナ 去年の頃ならまだコロナ 湧くも出るなも鎮火せぬなり


 自粛中に考えたくだらない歌でございますがな、自粛中てえと麻雀が若い世代に注目され始めたのも自粛中でございまして、ネットの麻雀を中心に随分と覚え始める人が増えたように思います。


 私の友達にもアプリを入れて麻雀の勉強を始めようというのがいて、私に「チーってのはなんだい」とか「役はどんなのを作ればいいの?」なんて聞いてくるもんですから、丁寧に教えてあげました。

 「チーは真っ正面のやつからするんだ。」「なんでもいいからポンチーして一枚にすりゃあ勝ちだぜ。」ってね。…冗談です。そんなことしたら後が怖いですから。

 

 かくいう私も麻雀のルールを覚えて遊ぶようになったのは、高校がコロナ自粛に入る直前、2019年2月でした。

 麻雀を題材にしたアニメを見て興味を持ったのですが、そのアニメがすごかった。

 麻雀のイカサマが主なテーマだったんです。これを見てから、私は友達との麻雀で何度一牌握り込んだ左手を叩かれたか知りません。


麻雀牌 中国国定ルール

 ええ麻雀の起こりはと言いますと、時は1000年前中国唐代におけるカードゲーム「葉子戯」であると言われておりまして…


 なんで急に麻雀の起こりなんか書くかって? この話のテーマが「中国麻雀を使った文化交流」だからですよ。本当は長々前置きする気はなかった。


 麻雀の起こりから現代のルールに至るまでの変遷、携わった人々の素晴らしい功績なんかをかっこよく書いていくつもりだったんす。落語聞きながら書いてたらこんなのになっちゃった。


 こんなこと書いてもしょうがないんで先いきますけどね。


 そのまま麻雀にハマっちゃって毎日ポンチーやってるうちに、麻雀のルール自体に興味を持つようになりましてね、各地のローカルルール・オリジナルルールを調べていて見つけたのがさっき書いた「中国ルール」というやつ。特に中国政府が定めた「中国国定ルール」ね。

 ルールを読んで驚いた。普段遊んでいる日本式麻雀とまるで違う。


 どこがどんなふうに違うかってね、麻雀知らない人に言ってもわからないと思うけどね、例えるなら、「バスケのゴールが3つある。」「ゴルフクラブで野球する。」「将棋の駒でビリヤード」ホイホイ。余計意味わかんないだろうな、私だって書いてて頭が痛くなってきた。とにかくよくわからないってことが、よくわかると思いますよ。


 麻雀わかる人向けにもちょっと書いときますがね、

 ・フリテンロンあり

 ・食い下がりなし

 ・役が80種類以上

 ・ロン損あり(東天紅と同じってこと)

 ・一荘戦で2時間くらいかかる


 と、これだけとっても、普段やってる麻雀とどれだけ違うかわかるでしょう。


 これだけ複雑なルールをよく中国の人は遊んでいるな、と思ったかもしれないがそんなことはない。実はこのルール、政府が定めたくせに普及率一割くらいなんですよ!


 なぜかっていうと、中国には単純明快高射幸性即精算の最強ルール「四川麻雀」があるから。

 中国も日本も、麻雀をギャンブルの道具として使っている人がまだまだ多いから分かるでしょうが、早い時間でお金が増えた方がそりゃ嬉しいに決まってる。


 ですがね、私はこの中国国定ルール遊んでて気づきましたよ。


 慣れればとっても楽しい


 こりゃーみんなに教えなきゃと思ったね。それにお金をかけなくても楽しめるもん。

 ほっといたらこのルール多分廃れるんですよ。このルールを普及させようとしている団体は日本にもある。でも若い人には、まだほとんど知られていないはずなんだ。


 広める手段としたら何があるかな。ネットで遊んでもらうというのもあるけど、やっぱり実際に四人で打ってほしい。麻雀の魅力って打ってる最中のちょっとした会話にもあると思うんすよ。

「カンチャンズッポシ」「御無礼」「ロンロンロ〜ン!」←これちょっと違うかもナ


 だから雀荘で中国国定ルールを遊べるイベントを開くとかね。ルールも現状のだと複雑だから役の数をへらして日本式麻雀に近づけるとか。あと1時間くらいで終わるように短くしよう。


 あ! 私が一番大事だと思うのはね、中国人も一緒にやること!

 お互いの国の麻雀に触れられるしね。本国の人に教わるのが一番いいや。

 麻雀がきっかけで、その国に対する印象が変わったなんて素敵じゃないすか。


 まあ色々書きましたが私はまだ高校生でね、雀荘にも行けないからなかなかやりたいこともできない。

 ここまで読んでくれた人の中で、少しでも中国国定ルールってなんだろ? と関心を持ってくれる人がいたら嬉しいね。


軽井沢の別荘でチャイコフスキーを聴きながら。


間違えた


部屋の机の前で談志を聴きながら。


By ぎんぺい

 

注:1998年1月、中国の政府機関である国家体育総局が麻雀を255番目の体育種目として認定している。2007年より麻雀国際大会が行われている。



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