大学生コラム「アニメで繋ぐ日露交流」イベント:クラウドファンディングに挑戦中!
更新日:2021年10月21日

著書「小春のあしあと」の長江春子さんの知り合いの大学生が、コラムを寄せてくれました。
日露交流はあまり知られていませんが、いろんな大学の学生が集まって活動しています。
アニメを介して、交流が進むといいですね。(いとう)
ロシアに興味を持って
「ロシア」と聞くと、みなさんどのようなことを思い浮かべるでしょうか。雪に覆われて暗い、どことなく怖い国だというイメージを持っている方も多いかもしれません。
私もその一人でした。
しかし、高校生のとき、たまたまYouTubeで、雪が降る中プーチン大統領の演説に多くの人が詰めかけている動画を見て、私が今までなんとなく抱いてきた「強くて怖い」ロシアというものはひょっとしたら違っていて、彼らには彼らなりの論理があるだけではないかと思ったのです。
そういったロシア人のメンタリティのようなものに興味を惹かれて、大学でロシア語を学ぼうと決めました。

外国語や異文化を学ぶ喜びを感じて
その後大学に入り、ロシア語を学び始めたのですが、難しいと噂に聞いていたとおり、最初の頃は覚えなければいけないことが多すぎて、心が折れそうになりました。
しかし、そんななかでも、キリル文字が読めるようになったとか、簡単な会話が通じたとか、授業中に先生方が話してくれたロシアのおばあさんの小話とか。
そういう小さな、外国語や異文化を学ぶ楽しさや喜びがあったから、乗り越えることができたと思います。
その国のさまざまな顔を知っていけることが、異文化交流の醍醐味だと思います。

ロシアに、日本のアニメを紹介するイベント
私が現在インターン生として関わっている「J-Anime Meeting in Russia 2021」(11月27日(土)、28日(日) 開催)では、逆に、日本の魅力をロシアの人たちに伝えたいという思いで活動しています。
このイベントは、ロシアを対象にしたオンラインプラットフォームで日本アニメを上映するイベントです。
ロシア向けなので当然ロシア語の字幕をつけなければいけないのですが、それを担っているのは日本とロシアの学生です。
さらに、アニメを上映する権利の交渉やイベントの運営、PR、協賛セールスなどもすべて日露の学生が主体となってイベントを作り上げています。

アニメをきっかけに、日本語を学ぶ人は多い
ロシア人学生と話していると、多くの学生が日本のアニメをきっかけに日本語を学び始めたと言います。
外国語習得の難しさを日々実感しているからこそ、その困難を乗り越えさせるほどの魅力が、日本アニメにあるのだと感動しました。
日本に興味を持ってもらうきっかけとして、アニメというコンテンツは最適なのではないでしょうか。
イベント開催に向けて
クラウドファンディング実施中
そして、コロナ禍という特殊な状況下で生きる多くの人に勇気と希望を与える作品として、本イベントで上映されるのが、『AKIRA』(1988年製作/東宝)、『君の膵臓を食べたい』(2018年製作/アニプレックス)の長編アニメ映画2作品です。
アニメの視聴はロシアからのみとなっていますが、作品に関連するトークショーやワークショップは日本の皆様もご視聴可能です。
現在クラウドファンディングを実施しており、ロシアに関連した魅力的なリターン品をご用意しております。
1000円からご支援いただけますので、応援どうぞよろしくお願いいたします。
★クラウドファンディング
学生よ、逆境に抗い、アニメで日露をつなげ!
日露学生がロシア未公開のアニメ映画を上映するオンラインイベント
(文:諸見里杏)