子どもたちが耳を澄ませたら変化が起きた!?「心の耳を育てるメソッド」レポート@練馬区立北原小学校
更新日:2022年3月1日
ICBC賛助会員で、和編鐘の演奏家・作曲家のゆきね(有機音)さんが考案したのが「心の耳を育てるメソッド」。
昨年の秋から東京都練馬区立北原小学校の吉成咲希先生が、実際に授業で「心の耳を育てるメソッド」を実践しています。
耳を澄ませることを知った子どもたちがどう変化したのか、報告してくれました。
★心の耳を育てるメソッドとは?
日本の暮らしの中では「全員が一緒」が「和」の心だと考えられてきました。しかし、人それぞれの聴こえ方は違ってあたりまえですし、むしろ違うことで豊かになるのです。それを音から学ぶメソッドです。
一人一人違うことが正解で、みんなが同じことが正解ではないことを知ることは、想像力と創造力の源となります。このメソッドは感じたままに表現して、感性を育てます。様々なゲームを通して、まわりの音を感じ、音のスケッチを楽しんでみましょう。
‥‥著書「心の耳を育てるメソッド」より

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耳を澄ませたら!?子どもたちに変化が起きた
2年生のクラスで、9月から週に1回、朝の時間に耳を澄ます時間をとって、どんな音が聞こえるのか体験させています。
最初は「隣のクラスから声が聞こえる。」という発見もありましたが、「あまり音が聞こえなかった。」という子もいました。
何度か繰り返すうちに、外から、鳥の声が聞こえたり、車や自転車の音が聞こえたり、上の教室の椅子を引く音が聞こえたり、色々な種類の音が聞こえてくるようになりました。
雨が降ったときには、「雨の音がする。」とみんなで耳を澄ませてみました。
学年の音楽を担当している先生からは、「4クラスの中で一番、班ごとの話し合いができている。」と言われました。これは、集中して音を聞くことの成果なのかなと思い、うれしくなりました。
これからも、音を聞くことを楽しみながら、生活できるようにしていきたいです。

(写真・まとめ 東京都練馬区立北原小学校・吉成咲希先生)
★和編鐘の演奏家・作曲家のゆきね(有機音)さんについては、こちらへ
★和編鐘とは
中国から伝わった編鐘を元に、日本で開発された楽器。3オクターブの鐘を演奏しやすい形に枠を設計して、並び替えた。その音色には、脳にα波を発生させ、癒し効果がある1/fゆらぎを含んでいることが分かっている。
