【ブログ部:寒さに負けない知恵、寒いときの楽しみとは】長江春子

この冬一番の寒さがやって来ました。皆さんはどんな寒さ対策をしていますか。
何を隠そう、十代半ばまで、真冬はー20℃以下にもなる極寒の地で生きて来た私。小さい時から親に寒さ対策を叩き込まれています。
「何よりも先に耳、そして手足の指を凍傷から守れ! 壊死してしまったら二度と取り戻せないぞ。凍った金属を素手で触るな。触った瞬間から凍傷になる。下手すると皮膚が金属にくっついて剥がされる」そんな風に父に脅されて育ちました。
母には「女の子は絶対に下半身を冷やすな、婦人病や不妊のもとだからな」と耳にタコができるぐらい言い聞かされました。
しかし、日本の女の子は冬でも素足にミニスカート。オフィスファッションは冬でも薄手の肌色ストッキングが定番ですしね。長スカートにブーツが履ける職場でよかったと心底思っています。
最近はルーズソックスが復活したとか。少しは女の子たちの足を守ってくれるでしょう。レッグウォーマーファッションの流行も歓迎すべきですね。どんどん温めましょう。
冬のタイツ禁止という学校が多いなか、娘の学校はタイツも自由ですし、足掛け毛布も使っていいことになっています。冷え性の娘はそれで救われていますので、本当にありがたい話です。

寒さ対策は足元から。冬の温泉地で足湯に浸かるのは至福ですね。
家でも湯船に浸かる元気と時間がない日は、気軽な足湯を使っています。気持ちよく寝られます。外出時は靴用ホッカイロをこっそり活用しています。
寒さに負けない体を作るのに、飲食もとても大事です。
生姜やネギ、ニンニク、鷹の爪などをふんだんに使った我が家の中華は、体の内側から温めてくれます。
風邪気味のときに飲むのはもちろん生姜湯。冬の夜長に焼酎のお湯割に梅干を入れて飲むのも乙ですね。
底冷えのする朝は一杯の熱いコーヒーから。カップを手で包みながら飲むと、体の内側からも外側からも温まり、生気が目覚めます。

辛い寒さを和らげてくれる楽しみも必要です。
私の場合は梅や蝋梅を見ることです。遠くからでも清々しい香りが風に乗って漂ってくる、寒い冬にこそ咲く花。春を連れてくる花。昔から芯の強さ、凛とした美しさの象徴として謳われてきました。
私もそうありたいと思いながら、春が待ち遠しいこの頃です。
長江春子(胡春平)
(写真、イラストはイメージです)