整頓学の馬渕さん「仕事環境における究極の整理整頓法のコツ!その2」
更新日:2021年9月13日

どんな整理整頓やシステム変更においても、共通点は完了後のゴールを明確にイメージし、その実現を楽しみにしながらコツコツ作業することだと私は考えています。
しかし、それは誰でもどこでもやれることではないと、言われるかもしれませんので、今回はもう少し具体的で現実的な方法を紹介します。
オフィス等での整理整頓のポイント
その1(ハード関係)
1 人と物品の出し入れ時の動線確保
何かをどけないとそこに行きつけないとか、体を横にしないと通れない通路はダメ! 物品を持って前向きで通れること。緊急時に手荷物を持った人間が、すれちがえること。
2 物品の種類と内容、用途に合った入れ物の形状と材質
段ボール箱は万能ではない。今まで空の段ボール箱が保存されているのを、数えきれないほど見てきた。中身が分かる半透明なプラケースなどの方が有効。
3 物品を置く位置と高さ
常用する物は胸の高さに置くこと。季節やイベントによっては、大きく入れ替えが必要となるかもしれないが、それによって物品の現状確認ができる良さもある。
4 物品置き場の明示
手前のラベル表示はもちろんこと、置き場所の底部分や、裏側の壁部分にも大きな表示があると管理しやすい。
その2(ソフト関係)
1 気が付いたらすぐに片付ける。後回しにすると、その分だけ負債(借金!)になることを自覚する。
2 使った物は使い終わったら元の位置にすぐ戻す。(当たり前!)
3 使用法や捨て方のルール(習慣)が、ほぼ確立されている。ほぼでいい!

まとめ
どれも、どの職場にも2割以上は存在するであろう意識ある人が率先して活動しなければ、維持されません。
全員の意識向上が最重要だと言う人もいるかもしれませんが、私はそこまでは考えていません。もしそうなれば、別なストレスが増えてしまいそうですから。
人は適材適所が大事だし、なんとなく上手くいっているくらいの雰囲気で、良いと思います。
どの職場にも存在する、雑だけれど寝食忘れて仕事に没頭するという人、そういう人のお陰で全体の業績が上がることもあるでしょう。
お互いに不足分を補い合って仕事していけば、オフィスに笑顔も増えることでしょう。
(続く、予定)
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