健康と環境改善のアドバイザー馬渕さん“ラクに速く気持ちよく”ウォーキングレッスン その2
更新日:2021年12月7日
足の使い方を意識すると、意外な効果がある!
目的
・姿勢良く、体の芯から動く
・体力の向上と気分転換
・歩く楽しさを知る
知人のIさんからのご依頼で、レッスンさせていただきました。
彼女は歩くときの姿勢は元々良く、膝も伸びていて目立った特徴がないことを承知していました。目立つ点がないということは、無理な力が入っていなくて自然な歩き方だと思っていました。
ところが、レッスンしてみると、意外な効果も!
果たしてどんなレッスンになったのか? レポートをお届けします。
●まずはストレッチ
人は(両者ともに)どんな変化や気づきが起こるか、やってみなければ分かりません。
Iさんの今日の目標を聞くと「ラクに疲れないように歩きたい」とのこと。私は、いつもの様にプログラムに沿ってレッスンを始めました。
普段は歩くための準備運動は一切しないのですが、コロナ禍の運動不足と、急な涼しさを考慮して簡単にストレッチなどをやりました。
●歩き方チェック
その直後、例によって駅やバス停までちょっと急ぐという感じで歩いてもらい、事前の撮影をしました。その後、姿勢と目線(約30m先を見る)の確認と上下肢の脱力運動を行い、歩き方レッスンに入りました。
何度か歩いてもらう中で気がついたのは、足先が下がり気味(写真の事前4。これは歳をとるとつまずきの原因になる)であることと、左右での歩幅の違いです。
また、Iさんは以前、右股関節の大けがを負っているために、右足が少し弱いようです。

●3拍子ではなく、イチ、ニ、イチ、ニで
普通は、左右が均等になるように、3拍子で歩くと良いです。それは「イチ、ニ、サン」と3拍子で歩くと、起点となる足が交互になるからです。
Iさんの場合は右足が弱いため、右足を強調しながらイチ、ニ、イチ、ニで歩くと良いことを伝えました。つねに、右足が起点となります。
もうひとつは膝が開き気味だったので、それを改善する歩き方と補強運動もやりました。それぞれの人の癖に合わせた練習方法があります。

●大股で歩く練習
みなさんは、速く歩くことが目的ではないとは思います。それでも、ラクに速く歩く方法を知っていると、心身に余裕が生まれ、疲れにくい歩き方につながっていきます。
そこで、今回は前足の接地(かかとから)をほんの僅か我慢してもらい、大腿骨の角度を広げることに挑戦してもらいました。要は、大股歩きです。
そのあたりの効果が事後写真の3に出ていると思います。タイム測定すれば数字ではっきり分かるはずですが、写真を見てもスピード感の向上が出ているのではないでしょうか。

●足がつりそうで、終了
休憩をとりながら、約1時間のレッスンでした。
最後は「足がつりそう」という彼女からの申し出で終了にしました。
つりそうになったのは、多分私の指摘で足先が下がらないように意識したことと、左右の僅かなアンバランスを直そうとしたからだと思います。
●変化があった!
この写真を見て初めて気がついたことですが(特に事前写真の1.2)、ほんの少しだけ顔が上を向いていたことです。もちろん指摘はしていないのですが、事後写真の2.3を見ると全くなくなっています。
事後の撮影時には、とにかく好きなように歩いてくださいと頼んだだけですが、さっそうと歩くと自然とこうなるのかもしれません。
最後に競歩の真似を私が見せて終わりました。
お疲れ様でした!

<レッスンの感想>
足の裏を意識して歩きたい
足をケガした後、リハビリで歩き方の指導を受けた経験があります。それでも、気づくとほとんど忘れてしまったので、レッスンを受けました。
目標は、ラクに効率よく歩く方法を知ること。
<気づいたこと>
・手のひらに風を感じながら歩くことを知った。
・かかとから着いて、指の付け根あたりで地面を押す感じで歩く感じをつかんだ。
・しっかり地面を蹴って前に進むことを感じた。
・他の人の歩き方を見て、いい悪いが分かるようになってきた。効率の悪い歩き方、しっかり地面を踏みしめている、姿勢が悪いなど。
<今後気をつけること>
・右足が弱いので。右足を強化するために右からイチ、ニでリズミカルに歩く。
・姿勢良く、足の裏を意識して、地面を蹴りながら歩くと、効率よく速く歩ける。
しかも、見た目もいいので、歩き方を意識していきたい。
約1時間のレッスン。日頃使わない筋肉を使ったせいか、右足の前あたりがつりそうになりました。その後は、ふくらはぎが筋肉痛に。(^_^;)
歩く練習は、運動にもなります。
馬渕先生ありがとうございました。
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